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私の家
投稿者:軍鶏 投稿日:2004年12月21日(火)11時41分46秒で、留守番してると昼でも夜でも関係なく、2階の一室で誰かが歩く音がする。
この音は決まって私が1人の時だけに聞こえ、他に家族が居ると絶対に聞こえませんでした。
2階から音が聞こえるようになって1年近くも経った頃。
その足音は次第に別の部屋も歩き回るようになりました。
どうも、徐々に行動範囲を広げ始めたようです。
勇気を出して2階に突撃しようとも思いましたが、恐くて実行できずに時だけが流れました。
更にそれから数ヵ月後。
その足音は、とうとう1階に目を付けたようでした。
「キシ・・・キシ・・・」ゆっくりと階段を降りる音がしました。
ですが、完全に下までは降りてきません。
必ず途中で降りるのを止め、音が途切れました。
最初はゆっくりと階段を降りていた足音ですが、時とともにバリエーションが増えてきました。
「トントントン…」という音や、「ドンドンドン」と駆け下りるような音まで、様々な音が聞こえるように。
親には何度もこの事を話しましたが、笑って取り合ってくれませんでした。し
まいには、「男が音ぐらいで恐がってどうする!」と怒る始末。
戦前生まれの父親にとって、足音程度で恐がる息子は実に頼りなく見えたようです。
「この分だと、絶対下まで降りてくるに違いない」
そう考えた私は、対策を講じることにしました。
対策と言っても本当に些細な事で、階段から自分が立て篭もる(?)居間まで通じるドア(2枚)を
全部閉め切ってしまうというものでした。
予想通りと言うべきか…足音は1階まで降りてくるようになりました。
そしてこれも思った通り、私が居る居間へ向かって近付いてきます。
それでもは閉め切ったドアのお陰か、足音は居間まで到達できませんでした。
その後暫くは降りてきてもドアの前で足音が消え、「ざまぁ見ろ、足音は出せても
ドアは開けられないんだろう!」と余裕をかませるまでになりました。
この挑発がいけなかったのかどうか…ある日の事です。
やはり足音が聞こえ始めました。
2階を暫く歩き回り、階段を降りて1階の廊下を歩き…「ガチャ……キィィィィ…」
何と、奴は1枚目のドアを開けてしまいました。
当然ビビってドアを凝視する俺。
言い忘れていましたが、私の実家のドアは一部を除いてスリガラス(半透明のガラス。
人がドアの向こうに立つと、シルエットが見える程度だと思ってください)がはめ込まれており、
居間のドアもそれでした。
「ギシ、ギシ…」
居間に続く廊下を歩く音。それと共にスリガラスに黒い影が…。
そこまでが限界でした。
ベソをかきながら裸足で家を飛び出し、隣家の住人に助けを求めました。
その後、両親の帰宅を待って家の中をくまなく調べましたがどこにも人の気配は無
く、
私は父親にこっぴどく叱られました。
そんな足音も、私が小学校の高学年になると徐々に聞こえなくなり、中学に入った頃には全くしなくなりました。